Monday, October 28, 2013

[TRANCE] 恍惚 - トランス音楽そして、トランス状態




今回は僕が大好きな TRANCE (トランス音楽) について書こうと思う。

「Trance」 を英和辞書で調べると、「恍惚」 「陶酔」「夢うつつ」「茫然自失」「昏睡」「夢中」 などの言葉が出てくる。

その中で、僕がトランス音楽に一番良く当てはまると思っている言葉は 「陶酔」 と 「恍惚」 (こうこつ) である。(人それぞれ当てはまる言葉は違うのだろうと思うが・・)

トランスをまるまる1曲、最初から最後まで聴いたことがある人は少ないかもしれない。

トランスは基本的に一定速度で刻まれる力強いビートと、うねるようなベースで始まる。

そこに少しずつ色々な音が重なっていき、だんだんと音に厚みと広がりが加わっていく。

リズムだけだった音の上に徐々にメロディーが構成され、その段階的な重なりとうねりが聴く人に陶酔感や高揚感のようなものを与える。

もちろん、全ての曲がそういう風になっているわけではないが、ある程度の音が出揃ったあたりで、ビート(キックとも呼ばれるバスドラムの音)が消え、静かなパートを迎える。

「ブレイク」 だ。

徐々に音が加わって高揚感が増してきているところに、ブレイクと呼ばれる静かで美しいパートが入ることによって、開放感というか何というか、言葉にはできないような陶酔感や幸福感を得る事ができる。

それはまるで無重力の宇宙空間をさまよっているような感覚。

透き通るような感覚。

雲の上に浮かんでいるような感覚。

そして神が降りてきたような神々しい感覚だ。


そこからまた徐々に音が加わっていくと、感覚的には再度、高揚感が増していくような感じになる。

だんだんと身体が興奮していく感じ。


その状態が続くと、曲の盛り上がりが最高潮に達っするあたりで高揚感が恍惚感に変わる。

いわゆる頭の中が真っ白になって、何がなんだかわけが分からないんだけど、とにかく気持ち良い状態だ。

ランナーズハイとかと同じで脳内麻薬のドーパミンとかエンドルフィンとかが出ている状態になってるんだと思う。

「やばい」 という言葉を安易に使うのは好きではないが、あの感覚はやばい。


また、大きなイベントとかで周りに人がたくさんいるような状態だと、不思議な連帯感や一体感を感じることができる。

この一体感は恍惚感よりも素晴らしいものだと僕は思っている。

それは筆舌に尽くし難い感覚だ。

高揚や恍惚だけでなく、感動と幸福、その他の素晴らしい感覚が一緒になって襲ってくるような感覚。

それを会場にいるみんなで共有しているような感覚。

全ての人々が 「ひとつ」 になっている感覚。

「やばい」 を超えた 「やばさ」 がそこにはある。

ただ、いつもそういう感覚を得られるとは限らないので、(色々な条件が揃って初めて感じられるんだと思う)、あの感覚を一生に一度でも感じることができたなら、きっとそれはとても幸せなことなんだと思う。


トランスとは本来そういう音楽であると思っているし、そういった恍惚感や一体感を感じられるトランス音楽が僕は大好きだ。



ちなみに、下の動画は2年ほど前に ageHa (studio coast) で撮影したもの。

この動画では一体感までは伝わらないと思うけど、とにかく、大きなトランスイベントとはこんな感じ。

楽しくて、ワクワクして、感動的で幸せを感じて、誰とでも仲良くなれる。

そんな感じ。





ではまたイベント等でお会いしましょー。

最後までお読み頂いてありがとうございます!




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