Sunday, August 4, 2013

[消える小人] Vanishing leprechauns





今回はちょっと不思議な話を。

「消える小人」 という、パズルと言うかバルスと言うか、なんかそんなものがある。

僕がこの不思議に初めて出会ったのは高校生の文化祭の時だ。
男子校だった僕は女子高生がたくさん訪れる文化祭というものが待ち遠しかった。
素敵な子を見掛けるたびに、どうすれば声を掛けられるのかなって考えていた。

ひとり、彼女がいる仲の良い友達がいた。
見た目はヤンキーみたいな感じだったけど、とても心優しいやつだった。

そんな彼に、

まさか、、

まさか、

あんな事が、、、

、、、


・・いや、もう考えるのは止めようと心に決めたのではなかったか。


今でも彼は僕の心の中で生きている。

それだけで十分ではないか。



・・あ、別に不幸があったとかそういうわけではないのです。
良い思い出として彼の存在は今でも心の中に残っているよーって事なのです。

少し話が横道に逸れたので話を戻します。

文化祭。

普通に文化祭に来ている女子高生に声を掛けるなんて僕にはできなかった。
そんな勇気はなかった。

なので作戦を練った。
彼女がいる仲の良い友達はあんな事になってしまったので、

・・いや、別に何もなかったんだけど、彼女がいたので別の友達と行動を起こすことにした。

決戦の舞台は文化祭終了後に校庭で行われるフォークダンスだ。

「消える小人」 の話はしばしお待ちを。

フォークダンス。
校庭の中ほどに大きなキャンプファイアーみたいなのを作り、その周りを輪になって踊るのだ。

フォークダンス。
麗しき女子高生達と手を繋げてしまう、とても破廉恥な一大イベントなのだ。

こんな素晴らしいイベントが他にあるだろうか。

しかし、このイベントに参加するには大きな試練を乗り越えないといけなかった。
そう。フォークダンスを周りで見ている女子高生に 「一緒に踊りませんか?」 と声を掛けないといけないのだ。
もちろん断られる可能性もある。いや、その可能性の方が大きい。
なんという試練。

しかし、もしうまくいってその女子高生と仲良くなれれば、どういう事が起こるだろうか?
想像するに、フォークダンスが終わった後に一緒にファミレスに行ったりとかカラオケに行ったりとか、なんかそんな凄い事が起こる可能性もあるのではないか。
そして・・・。

やばい。

周りを見渡す。
女子高生がこんなにいる男子校を誰が想像できよう。
まさに天国だ。

だんだんと暗くなってきて、夜のとばりを下ろし始めた校庭。
キャンプファイアーに照らされてオレンジ色にゆらゆら染められている女子高生達。
全てが魅力的に見えた。

僕たちはある二人組に狙いを絞った。
魅力的な女子高生達の中でも特に魅力的だった。

僕たちは作戦を練った。
断られない誘い方を考えた。
考えに考え抜いた。

結局、「良ければ一緒に踊りませんか?」 と普通に誘った。

それはとても勇気がいる事だった。
今までこんなに勇気を出したことがあっただろうか。
死にそうなほどドキドキした。

次の瞬間、奇跡が起きた。
女子高生二人組が 「いいですよ」 と言ってくれたのだ。

僕たちは飛び跳ねそうになった。
危うくキャンプファイアーに飛び込むところだった。

勇気を持って挑戦して良かったと心から思った。

その後のことはあまり良く覚えていない。
男女ひと組づつに別れて、キャンプファイアーを眺めながら、ひとりの女子高生と色々な話をしたんだと思う。
女子高生とふたりだけで話をするなんて初めての経験だった。

その子の名前は覚えていないし、顔も覚えていない。
どんな話をしたのかさえ覚えていない。
でも、あの時の気持ちは今でも覚えている。

それは、とても素敵な気持ちだった。

とても素敵な時間だった。



青春時代。


思い返せば色々な事があったなって思う。
たくさん恋もした。
報われない恋のほうが断然多かったけど、どれも小説が書けるくらい素敵な内容だと思ってる。
いつか自分の人生を小説にしたいから、その時にでもきちんと書こうかな。
興味がある人がいらっしゃるのかどうかは分かりませんが、もしいらっしゃるのでしたら、その時にでも。


・・・って、いやーん。

これじゃ、いつまでたっても記事が書けないじゃんね。
想い出に浸っている場合ではないのだ。

ここからはスピードアップしていくよ。

「消える小人」 っだったよね。

これ。



とりあえず、小人の数を数えてみて。


きっと15人いるはず。
特に変わったところはないと思う。

で、これの上側をね、切れ目のあるところでこういう感じに入れ替えるんだ。


こんな感じ。

すると、下のようになるよね。



おお!小人達がずれることなく、またきちんと現れたよ。


・・大したことない?


そうだよね、小人達の位置をうまく調整すれば多分誰にでも作れるんだと思う。


それでは、もう一度この絵の中にいる小人達の数を数えてみて。

果たして何名いるだろうか。








どうだった?

ちなみに入れ替える前は15名いたよ。


不思議だね。








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